Nespresso U (C50) 分解清掃

道端で「ご自由にお持ち下さい」として出ていたNespresso Uを確保。

カプセル格納部がかなり汚かったので、分解清掃。
ほぼネジを使わずに組み立てられていて、分解に結構手こずりました。
何とかカプセル格納部まで分解して、キレイに洗浄👍🏻

分解の過程を解説します。

カバーの外し方

    1. 底にあるネジ(T10 いじり止め)2本と、裏面下部のネジ(T10 いじり止め)を外す。
    2. キャビネットがコップを置く面で引っかかっているので、それを外し、広げて上げるとパカっと外れる。


カバーを外したところ。

上部の操作部の外し方

    1. 操作部の「きしめんケーブル」のコネクタを外す。
    2. 操作部側面の4つのツメを外すと、操作部が外れる。


裏側を見たところ。

右下にあるのは、カプセル収納部を駆動するモーター。
左下の黒いカバーがかかっているのがポンプ。
U字型のパイプを通って、上部のヒーターに水が送られる
太い青と赤のケーブルはヒーター電源。

コントロール基板

赤白ケーブルは、メカ駆動用モーターの電源。
3線のケーブルは、ヒーター部のセンサー。
赤青ケーブルは、ヒーター電源。

丸く白い物体は、水検知器です。
ここに水が来なくなる(タンクが空の状態)と、動作が止まる仕組み。

水タンク接続部 裏パネルの外し方

写真がないですが…

    1. 水タンク接続部の裏パネルを外します。裏パネルはツメで嵌っています。
    2. いかにも「マイナスドライバーをかけてください」という部分があるので、そこから外します。
    3. 裏パネルを外すと、タンクから水を受けて本体に送る黒いホースが付いてくるので、外します。

ポンプの外し方

    1. タンク側ホースのコントロール基板にある水検知器との接続部を引き抜きます。
    2. 黒いカバーを外し、ポンプ電源を抜きます。
    3. ポンプのヒーター側がゴムで固定されているので、それと一緒に手前にポンプを引き出します。
    4. ポンプとヒーターを繋いでいるホースのコネクタを外します。
      ポンプとヒーターを繋ぐホースは、M字型のワイヤーで留まっています。
      ワイヤーは、U字型に広げて下に抜きます。
      コネクタは結構固く繋がっていますが、まっすぐ引くと外れます。
      再接続する時は、メス側に残っているOリングをオス側に嵌めてから接続するとうまく嵌ります。
      ポンプのタンク側ホースは、水検知器側を引くと簡単に抜けます。
    5. 全ての接続が外れたら、ポンプを引き抜きます。
      ポンプは、黒いゴムシートで支持されていますので、それごと引くと外れます。

ポンプが外れると、メカ駆動用モーターについているギアに触れるようになります。
ギアを手で回すと、カプセル格納部を動かせます。
回すとき、最初はゆっくり様子を見ながら回しましょう。
無理に回すと、メカを破損させてしまいます。


カプセル格納部を前から見たところ。

メカ駆動用モーターを手で回すと、象の鼻の部分が後ろに下がっていきます。

 

操作部を外した上部。

銀色の部品は、ヒーター。
その上に跨っているのは、カプセルをヒーターに押し付けるための部品。
ヒーターの下に見えている白くて大きいギアは、モーターからの駆動を前後運動に変えるためのウォームギア。

メカを後退させた状態。

白い部品が、かなり汚れているので、外して洗浄しました。
メカを途中まで下げると、白い部品が外せるようになります。
この部品は、抽出したコーヒーをコップに注ぐためのもの。

 

 

 

メカについている「象の鼻」を外したところ。

コーヒーで汚れている部分の裏側に、カプセルの広い面が圧着されます。
圧着面は、格子状の突起があって、カプセルのフィルムを破ります。
格子の谷部分に小さな穴が空いていて、それがフィルターの役目をしてます。
ここが目詰まりすると、コーヒーの抽出がうまくできなくなりそう。

 

カプセルが格納されるところ。
コーヒーのカスが、ギザギザにガッチリこびりついてます。
これは掃除せねば…

メカ部は、2カ所のツメでとまってます。

1ヶ所は、メカ駆動用モーターの横。
ツメをマイナスドライバーで外します。

もう1ヶ所は、コントロール基板側にある、このツメ。

2ヶ所のツメを外すと、メカ部・ヒーターなどが載っている部分がグラグラになります。
ただ、筐体のレールにメカが嵌ってます。
ヒーター側から、筐体を左右に広げてメカをレールから外します。
メカを掴んで後ろに引き抜くようにすると、メカが丸ごと外れてきます。

メカ部とヒーターを外して、分解したところ。
左側がコーヒー抽出面になります。
ヒーターとメカを分離。
ここまで来れば、汚れている部分を洗浄できます。

分解の手順は以上です。

ネジが使われているのは、カバーとヒーターの部分だけ。
あとは全てはめ込みです。
分解するときは慎重に作業するのが大事。
こういう製品は、下手に深追いして分解すると壊してしまいます。
自信がないのにバラしてしまうと、元に戻せなくなります。
もし不安であれば、壊しても良い時以外は手を出さない方が良いと思います。

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