いきさつ
仕事で、複写の伝票を毎日使用しています。
自分の名前や社名をハンコで入れていて、時間が取られるし、綺麗でもないので何とかならないかと常々思ってました。
そんな折、ハードオフでインパクトプリンターを見かけて、これなら複写伝票に印刷できるなぁと思い、買ってみました。
こちらNEC MultiImpact 700XX、買値 ¥1,600- 。
発売は、多分1999年頃。
これにはNIC(ネットワークインターフェースカード)も付いてます。
NICが付いていれば、LAN内の端末から印刷することができます。
NICを抜いてみた。
NICの型番は「PR-NP-01T2」。
写真ではシートフィーダー PR-D700XX-04 が付いていますが、こちらは別に購入したもの。Amazonで ¥4,000 + 送料 で購入。
シートフィーダーがあれば、インクジェットプリンターのように紙を積んでおけば、自動的に紙が取り込まれて印刷できるようになります。
ちょっと不具合ありましたが、修正して問題なく動作しました。
あとは、付属していたインクリボン内部が経年劣化で粉砕していたので、こちらもAmazonで購入。
PR-D700XX2-01 ¥4,363 也。
ということで、これを使えるようにセットアップしました。
情報収集
プリンター本体の説明書は、ネット上には見当たらず…
700XX2は見つかったので見てみたら、これにはディスプレイが付いているようで、設定方法は違う模様。
NIC PR-NP-01T2の説明書は、NECのページで発見。
https://jpn.nec.com/printer/laser/download/user/printer/option.html
Windows 11の対応状況を確認。
https://jpn.nec.com/printer/dot/support/os/W11/index.html
このページによると、プリンターは対応しているけど、NICは未対応とのこと。
ただ、NICの説明書を見てみると設定できそう。
セットアップ
今回は、ネットワークに接続して印刷できるようにセットアップします。
手順としては、以下の流れ。
- 設定するPCのIPアドレスを変更
- NICの設定ページにアクセス
- 設定ページで設定変更
- Windowsにドライバーをインストール
準備
NICのスイッチを押すと、NICの設定情報が印刷されます。
NICの初期IPアドレスは、11.22.33.44になっています。
なので、設定するPCのIPアドレスを同じサブネットに変更する必要があります。
説明書だとrouteコマンドで設定するようになってますが、端末のIPアドレスを変更する方が手っ取り早い気がします。
1. 設定するPCのIPアドレスを変更
今回は、設定するPCのIPアドレスを 11.22.33.55 に変更しました。
ping 11.22.33.44を打ってみて帰ってくればOK。
2. NICの設定ページにアクセス
Webブラウザで、11.22.33.44にアクセス。
すると、設定画面が表示されます。
3. 設定ページで設定変更
「LANボードの管理者設定画面」をクリックすると、設定画面が表示されます。
ここで、プリンタ名やIPアドレス、DHCPなどの設定を行います。
設定値を入力したら、「設定登録」ボタンをクリックすると保存されます。
IPアドレスの変更は、設定登録をクリックした瞬間に反映されます。
PCのIPアドレスを元に戻し、Webブラウザに設定したIPアドレスを入力する必要があります。
4. Windowsにドライバーをインストール
今回はWindows 11の端末にインストールします。
「新しいデバイスを追加」をクリック。
「ローカルプリンターまたはネットワークプリンターを手動設定で追加する(O)」を選択して、「次へ」をクリック。
「新しいポートの作成(C)」を選択し、ポートの種類は「Standard TCP/IP Port」を選択し、「次へ」をクリック。
「ホスト名またはIP アドレス(A)」には、プリンターに設定したIPアドレスを入力。
「プリンターを照会して、使用するプリンタードライバーを自動的に選択する(Q)」のチェックは外して「次へ」をクリック。
次にドライバーを選択する画面に変移します。
最初は一覧にNECのドライバーはないと思うので、「Windows Update」をクリックしてダウンロードする。
ここで「NEC MultiImpact 700XX」を選択して「次へ」をクリック。
プリンター名は、識別しやすい名前で。
これでインストールできたので、「テストページを印刷」をクリックして、正常に印刷できるか確認。
こんな感じで印刷されれば、インストール成功です。
Windowsでのプリンターの設定
Windowsで設定をしておけば、印刷の都度設定を変更する必要はないので、やっておきます。
「その他のプリンター設定」をクリック。
右下の「詳細設定」をクリック。
ここで、印刷した紙の排出方向を変えられる。
「ハードウェアのブロパティ」をクリックすると、オプションを接続した時の設定ができる。
まとめ
今回は、備忘録的にまとめました。
このプリンターは1999年頃の製品のようですが、NICの設定さえできてしまえば現行のWindowsでも使えてラッキーでした。
このプリンターを使えるようになってよかったこと。
- NICが付いていたので、ネットワーク越しに印刷できる
- 複写伝票へ定型的に記入する箇所への省力化
- 案件毎に変化する記載箇所で、前もって記入できる部分(顧客名や管理番号など)も一緒に印刷できる
- 複写伝票が印刷できるので、宅配便の伝票も印刷できる
イマイチポイント
- サイズがデカい。とにかくデカい
- 重い。本体だけで約20kg
- インパクトプリンターなので、ギャーギャー ウルサい
- シートフィーダーは要らなかったかも
今後の課題
- 本体の設定
本体の設定は、連続紙でないとできないような感じ。
プリンターとのインターフェースは、印刷とボタン操作。
色々試したけど、途中で紙が固定されなくなってしまう。
面倒臭いので、NECに問い合わせてみようと思ってます。
- macOSからの印刷
メーカー公式では、macOSはサポートしていません。
ただ、UNIXでの設定について取扱説明書に書いてあるので、何らかの方法をとれば、macOSでも印刷できるのではないかと妄想してます。
ただ、その道のりはなかなか険しそう。
macOSで印刷するのに役立つ情報などあれば、お寄せくださると嬉しいです。